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「観るのではない。そこにいるのだ。」のコピーは伊達じゃない

2010 年 1 月 14 日 木曜日

先日、やっと「AVATAR」観てきました。
ちゃんと3D IMAXでです。
なるほど3D元年の幕開けを謳うのもうなづける映像で、これまでの映画とはまったく異質の体験でした。

遠くからホームに入ってくる汽車──。
映画の父と呼ばれるリュミエール兄弟のフィルム「汽車の到着」。100年以上も昔の観客は向かってくる汽車にあわてふためいたという、まことしやかな話があります。
事の真偽はともかく、画が動くという体験を初めて味わった人たちの驚きは想像に難くありません。

「AVATAR」を観ながら、彼らと同じ驚きを、2D→3Dという形で味わっているのかな、と思いました。

しかし、ジェームス・キャメロン監督は執念と凝り性の人だと再確認。
スクリーン上に映るすべてのものが本当によく作り込まれています。
(あんなPCモニター、欲しい!)

また、奥行きを意識したカメラワーク、フォーカスの合わせ方も、じつによく3Dを研究した上で撮影されています。観客に驚きを与えて一気に世界に引き込もうという意図なのでしょうか、とくに冒頭約1時間はこれでもかという感じです。

宮崎駿監督は、垂直の動き(上昇と落下)を意識して創作されているそうですが、これからの映画監督は、水平・垂直・前後と、3軸の動きを意識した演出が求められることになるのでしょう。

物語性はさておき、3D映像の没入感覚は必見(必感!?)です。
VFXスタッフの多さはエンドロールで分かる通りの労作。
こればっかりは地上波で観てもどうにもなりません。
ご覧になっていない方は劇場へ、お急ぎになられたほうがいいかもしれません。



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