新型インフルエンザのこれまで 5
〜流行目前の気配

先週ごろから新型インフルエンザにまつわる報道がまた目立ってきました。

沖縄で国内初の死亡例が8月15日に確認されてから立てつづけに神戸、名古屋と3名の死亡例が明らかになりました。
いずれも糖尿病などの基礎疾患を抱えている高齢者という共通項を待ち、持病のある方は重症化しやすいという、かねてからの指摘が現実になった格好です。透析患者さんや糖尿を患っている方は免疫力が低下しているため、ハイリスク群とされていました。

前2例ではタミフルの投与も受けていますが、陽性判定までに時間がかかっていたような様子もあり、効果をあげることはなかったようです。

ほかにも衆院選の立候補者が感染で活動を控えたり、甲子園に出場する選手やプロ野球チームでの集団感染例も報道されており、感染拡大が顕著です。


現在、気象庁は異常天候早期警戒情報を出しており、8月23日〜9月1日について、「関東甲信、北陸、東海、近畿、四国で、平均気温がかなり低くなる確率が30%以上」と注意を促しています。


どうやら、このまま季節はすっと秋に移行してしまいそうな気配…。
そうなると、懸念される第二波の大流行はかなり早く、2学期が始まるタイミングにも警戒が必要そうです。

またぞろマスクの品切れなどという状況が出現するするかもしれません。
そのときになってあわてることのないよう、今のうちから「自分もかかる」前提で対応の準備をしておかないといけないですね。


新型インフルエンザA/H1N1に対する個人における対応(国立感染症研究所感染症情報センター)
「インフルエンザかな?」症状がある方々へ(厚生労働省)
 

[追記]
と言っている本日午前、
舛添厚労相が記者会見で「本格的な流行が始まった」との認識を示しました。
(ただし第二波ではなく、本格的な第一波との見解です)

※ワクチン接種に関し、ハイリスク群を踏まえた優先順位の決定や副反応(副作用)の問題などの(のんびりやっていた)議論をいよいよ急がなくてはならない事態です。
 

タグ: H1N1, ウイルス, タミフル, 感染症, 新型インフルエンザ

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