常勝・日本の頭脳はユニークなのだ!

2009 Poster

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またイグ・ノーベル賞 (Ig Nobel Prize)の季節です。
今年もまた日本人研究者が賞を獲得しました。3年連続です。

選考基準は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」。
過去を振り返れば、オカルトなトンデモ研究もあれば、真面目な研究者による正当で先進的な研究もあるという玉石混淆なラインナップです。

今回、生物学賞を受賞した田口文章北里大名誉教授はもちろん後者。
パンダの糞から生ゴミを効率よく処理できる菌を発見したことが評価されました。

ゴミやバイオマスを菌に分解させて減量させたり、水素やエタノールといった環境に配慮したエネルギー源を取り出そうという試みは、環境分野では盛んなテーマです。
しかし、「パンダは消化の悪い笹を常食としているから、その腸内細菌にはいままでにない能力を秘めたヤツがいるだろう…」と目星をつけるあたりは慧眼と言うほかありません。


じつは、「脳を持たない単細胞生物の真正粘菌が迷路を解く事を発見した」功績で昨年の認知科学賞を受賞された、北海道大学の中垣俊之准教授にお話を伺ったことがあるのですが、授章式は手作り感たっぷりの「オトナの学芸会」みたいだったそうです。
でも、本家ノーベル賞受賞者も例年出席しているわけで、サントリーBOSSぐらい「贅沢な」学芸会ですけどね。(^^;)

大の大人が真面目におふざけするって、じつにクールだなぁ!
一度、生の授章式を覗いてみたい気がします。



タグ: Ig Nobel Prize, イグ・ノーベル賞, パンダ, 中垣俊之, 田口文章, 粘菌

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